■叱ると誉める■ よく試合中にベンチで指示なのか命令なのかわかりませんが、怒鳴っている指導者や応援席で指示を出している保護者の方を見受けることがあります。 先ず皆さんよく考えてみてください。小さな頃の思い出の中で ‥椶蕕譴燭海 ⇒世瓩蕕譴燭海 さぁ、どちらが真っ先に頭に思い浮かんできますか? ほとんどの方が、「いやー、隣の家のおやじにこっぴどく怒られてさー」「学校の先生に、よく拳骨もらったよ」 そうです。怒られたこと、叱られたことが出てくる人のほうが多いはずです。それも怒られて当然のことをしたとき(当然ではないにしても、注意を含めて)思い出として、それもいい思い出として残っていると思います。 話をサッカーに戻しましょう。子供達が試合中にどんな気持ちでプレーしているかをどれだけの指導者・保護者の方が理解しているのか?如実にわかるのは、自分でサッカーの試合をしてみればわかることです。一生懸命没頭して無我夢中でプレーしていることの方が多いはずです。もちろん、冷静沈着にプレーする人(子ども)もいますけどね。 子供達は、とにかく一生懸命プレーしているのです。もしそのプレーを「大きく蹴れって言ったろう!」「おい!シュートだよ、わかんねーな!交代させるぞ!」と罵っていたら、どんな気持ちになるでしょうか?先ほどの真っ先に思い出すことではないですが、誉められることは、なかなか長い時間かけて思い出せないのです。でも即効性はあります。誉められたことが、別の行動として変化して気持ちが持続するのです。例えば、あまりキック力がない子に、ボールをよく見て蹴りなさいと指示したとします。ゲーム中なんらかの機会でシュートチャンスが出来たとき、とにかくボールを見て蹴った。ところがGKの正面にいってしまいキャッチされた場合、 屬覆鵑韮韮砲寮橘未暴海襪鵑世茵脇が空いていたろよく見て蹴るんだよ!」 「ボールをよく見ていてよっかたぞ!、今度は蹴る前にGKの位置を見てから蹴ってみよう!」 どちらが気分いいですか? もし,鮓世錣譴燭蕁▲轡紂璽箸垢襪里怖くなるでしょう。△世辰燭虱世瓩蕕譴燭海箸茲蠅蘯,呂海Δ靴茲Δ箸いα宛きな考えがきっと子供にも生まれてくるのではないでしょうか?,鬚い錣譴浸劼和膺佑砲覆辰討癲屬△了さ、俺ちゃんとみてたのによ、たまたま正面だっただけだぜ、それで怒鳴られてさ気持ちよくねー!」なんて嫌な思い出になることもありますから気をつけましょう。 ここで、叱るという言葉と怒るという言葉の意味を考えましょう。 『怒る』:おこる、いかる・・・・・・腹を立てる。立腹する。 『叱る』:しかる・・・・・・・・・・・・・(目下の者に対して)相手のよくない言動をとがめて、 強い態度で責める。 どうです?怒ると叱るでは意味合いが多少違うと思います。叱るには、自分の気持ちはあまり入らず、どちらかというと注意する意味合いが強いようです。怒るになると、感情が入ってくるので受取られ方によっては、嫌われたと思われることもあるかもしれません。みなさん、是非とも『叱る』ことに注意して見ましょう。 話が錯綜して申し訳ありません。では、この『叱る』と『誉める』をうまく使い分けることは出来ないか? 昔の学校の先生は上手だったと思います。ほとんどの方が、「よく叱られたけどいい先生だったな」と回顧されたのではないでしょうか?基本的に、サッカークラブ内において叱るケースは、礼儀やマナーなどサッカーのプレーそのものではなく、いわゆる子どもが本来親に叱られるケースと同じ場合が多いのではないでしょうか。もちろんサッカーの時でも叱ることはあります。大半は「コーチの説明を聞いていない」「おしゃべりしている」などなど。これは当然叱って当り前でしょう。では誉めるケースは?何度も述べていますが、練習でも失敗した場合などには(実はここが微妙なんですね)先ず誉めてアドバイスをする。これだけでも違うと思います。ただ、同じ練習の失敗でもその前後の状況によって叱るケースがあるかもしれませんね。説明を聞かずに失敗するケースは多いと思います。ただ話を聞いていたかどうかをきちんと確認して、子どもの反応を得ましょう。それを繰り返していれば、人の話を聞く姿勢も変わってくるでしょう。 あと、これもベンチで見受けるケースですが。ハーフタイムで全員座らせて色々と注意している場合がありますが、ここである子が失敗したプレーを全員の前で喋って叱っているケースです。仕事でも部内課内で全員の前で失敗を上司から言われたらいい気持ちにはならないでしょう。ですから、そういう場合は、その子だけを分けて一人にしアドバイスをする方が望ましいと思われます。但し、子どもによっては逆にみんなの前で叱った方が発奮するというケースもありますが、ここではあくまで一般論として述べさせていただきます。
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